−ソフトウェアの基礎 (その4)−


故障とまではいえないものの何か調子が今ひとつ..
早めに処置すれば簡単に元の性能に戻ります。


 ”うちのパソコン買ったばかりのときは調子よかったのに、最近立ち上がるのにすごく時間が
かかって、エラーもよく出るし..。もう寿命ですかね?”
 客先でよくそういう会話があります。

 パソコンは年数が経つことで機械自体が劣化して動作スピードが遅くなることはあまりありません。
その場合の原因のほとんどは機械そのものではなく、ソフトウェアの環境の劣化が主な原因です。

 説明が判りづらいだろうと思いますが、要は車に例えるならばエンジンオイルがひどく汚れて
いる状態と思って下さい。そのため加速が落ちエンジンがその本来の性能を出せずにいるのです。
(この他には常駐ソフトが増えたことで初期搭載のメモリーが不足している場合等もあります。)

 どんなに高額な高性能パソコンでも数年使用していくうちには、徐々に動作スピードも落ちエラー
等の発生頻度も段々増えてきます。車の車検整備と同じようにパソコンも数年に一度は整備を
した方がいい
と思います。またそれによりパソコン自体の耐用年数を伸ばすことができます。

 調子の悪い状態のまま長期間使用し続けると、フリーズ状態などの動作不調が頻繁に出るように
なり、またそのつどパソコンの強制終了を続けていると本来交換する必要の無いハードディスク等を
痛めてしまい、結果高額な修理になってしまいます。人の病気と同じ様に早めの処置が肝心です。

 当方で実際に施す整備の内容としては簡単に書くと、ハードディスク(記憶装置)を一旦初期化して
その後購入時の状態に復元した後、ユーザーの方の元々の環境に再度復元する作業です。
 こういったシステムのリセット(リカバリー)の操作により、購入当時の内部エラー等の無い健康な
状態に戻り、動作スピードも設定次第では購入時以上に早くすることが可能です。



 整備点検の内容の流れを下記に記載します。ただ記載されている内容自体の意味がよく判らない
点などが多分あるかとは思いますが、その流れをおおまかに理解して頂ければいいと思います。



 上記のフローチャートが整備作業の流れです。当方で整備する際には上記の全ての作業を
行ってから納品しています。尚、上記記載の””、””、””の内容は仮にやらなくてもお客さん
にはわかりません。 ただこの工程を省いてしまうと納品後にまたトラブルが出たり、整備の効果が
あまり出なかったりしますので、機器の整備には大切な工程です。

 整備にかかる費用は、標準的な仕様のパソコンで¥15,000-程度です。整備にはおよそ3日程度
かかります。尚、取り出すデーター量がとても多い方や、ユーザー設定を複数必要とする方の場合は
追加費用が必要な場合があります。(上限¥20,000-程度です。)


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